額縁の制作工程(金箔水押し)
木取りから彫刻、焼入れそして仕上げ(金箔水押し)までの、額縁の製作工程をご紹介いたします。額縁における箔仕上げは水押しやギルディング(Gilding)と呼ばれています。商品に応じてウォーターギルディング、オイルギルディングを使い分けており、瑪瑙(めのう)石が先端についた専用の棒(瑪瑙棒)で磨くことで光沢が生まれます。
当オンラインショップでは「
金箔を用いた額縁・
銀箔を用いた額縁」もご覧いただけます。
制作工程
1)棹の成形
木材を選び、額の意匠となる「棹(さお)」を成形する。
2)棹組み
棹を留め切り(45°)して、紐でテンション与えて枠を固定する。
3)彫刻
彫刻刀にて、意匠に添った模様を彫り起こす。
4)焼入れ
焼入れによって、木材の風合いをまろやかにする。
5)胡粉下地
箔の下地として、胡粉を4〜5層塗る。
6)アシェット下地
膠を溶き入れたアシェットを塗る。
7)水押し
刷毛に含ませた水分で、アシェットに含まれている膠の粘着成分を起こし、箔を固定する。
8)瑪瑙磨き
瑪瑙(めのう)石で、箔を磨くことによって光沢を出す。
9)仕上げ
額装する作品との調和を考え、仕上がりの色調や光沢の加減を調節します。
金箔は、一般的には金を主材料とした銀や銅の合金を薄く引き伸ばした素材です。通常「本金箔」と呼ばれます。また、真鍮を主材料とする「洋箔」も普及しており商品に応じて使い分けております。
当オンラインショップでは、このような金属箔を用いた額縁もお買い求めいただけます。